専門科目 人間の探究専攻


功利主義と分析哲学('10)


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平成22年7月

択一式か記述式か :    択一式

設問数 :    10

出題元 :    テキスト中心

持ち込み可能か :    テキスト持込可


コメント :その1

・ジョン・ロックの経験論
・ジョージ・バークリの非物質論
・デイヴィッド・ヒュームの哲学
・ベンサムの功利主義の思想
・ジョン・スチュアート・ミルの思想
・論理実証主義と言語分析の哲学
・現代論理学の展開
・現代の功利主義
・現代の自然主義
・認識の不確実性

授業を一通り聴いた上での勉強方法ですが、
1、テキストを、マーカーを引きながら読む
2、レポートの復習と自習問題を解く
これで十分でした。


コメント:その2

問1.ジョン・ロック経験論で正解を一つ選択。
@生得的原理を拒絶し、知識を秩序立てる数学的形式は経験以前に備わる。
A個別的否定的事例から排除の方法を利用する。
B単純とは、これ以上説明できないという意味である。
C記憶により人格同一性が成立する。

問2.ジョージ・バークリーの非物質論で、間違いを一つ選択。
@存在するとは知覚されることであるという原理は、物質の観念は矛盾するという考えを導く。
A人知原理論で、三角形の抽象観念は理解不能である。
B知覚は触覚に基づくので、視覚は情報を間接的に導く。
Cモリヌークス問題の答えは、視覚観念と触覚観念は数的にも種的にも異なる立場に立つ。

問3.ヒューム哲学で正解を一つ選択。
@ヒュームのフォークは、知識を観念の関係と事実の問題に区分するが、区分は解消される。
A実験的方法とは、知覚の源泉の観念を突き止めること。
B二つの出来事は、接近と先行の関係により特徴付けられる。
C道徳論は、事実を記述的に解明し、規範の提言を目指す。

問4.ベンサムの功利主義で間違いを一つ選択。
@功利性の原理は、苦痛と快楽により道徳的善悪を判断するという事実の記述を目指す。
A快楽の計算は、政治的、道徳的、宗教的な苦痛も射程に入れる。
B義務論では、個人は手段として扱えないので、人権思想に適合する。
C死刑は、凶悪で誤判可能性のないものに限定する。

問5.ミルの思想で間違いを一つ選択。
@論理学体系において、数学的心理も経験に由来する。
A他者危害原則では、他人に害なきとき、麻薬販売も可能である。
B多数者の専制では、投票結果は絶対ではないとする。
Cモラル・ディレンマでは、解決は数量的に遂行される。

問6.論理実証主義と言語分析哲学の記述で正解を一つ選択。
@ウイーン学団では、論理的心理も経験的テストを受けるべき総合命題である。
A論理実証主義は、いま、ここについての命題に拠り所を求めた。
B錯覚論法は、センス・データを導入するが、それは言語選択の問題である。
Cジョン・サールにおいて、自然主義的誤謬の議論は、制度的事実に即して裏書される。

問7.現代論理学の展開で、間違いを一つ選択。
@フレーゲの論理主義は、数についてのプラトニズムとは異質の主張である。
A命題論理では、条件文の前提が偽の場合、実質合意の考え方に基づく。
B存在しない対象についての文は、偽の表現として捉えられない。
Cすべてのクレタ人は嘘つきだは、パラドックスに陥らない。

問8.現代功利主義で正解を一つ選択。
@今日では、規則功利主義が採用される。
Aジジウィックは、功利主義を称揚したが、利己主義も価値があるとした。
BR.M.ヘアによれば、功利主義は再構成されるべきで、道徳的原則には従わなくてよいとする。
Cシンガーの動物開放論は、動物の権利の観念により反論を与える。

問9.自然主義の説明で間違いを一つ選択。
@クワインの自然化された認識論では、ア・プリオリズムは退けられる。
A行為の因果説は、欲求や信念を原因として行為が生じる観点から人間の行為を説明する。
B物理主義では、クオリアをどう位置づけるかの問題が生じる。
Cリベットの実験では、行動の準備電位がわかり、自由意志の存在に懐疑を導く。

問10.認識の不確実性の記述で、正解を一つ選択。
@演繹的推論は、結論は確実性をもち信頼性に足る。
A客観的確立は複数回の現象が生じて統計的頻度として規定される。
B確率的因果では、シンプソンのパラドックスは解消する。
Cソライティーズ・パラドックスは、寛容の立場によって発生する。